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歴史的記念日を祝う「ハワイ州50周年記念式典」

州誕生50周年記念:歴史的記念日を祝う「ハワイ州50周年記念式典」
~ホテルやショッピングセンターでも、記念キャンペーンが展開~

  0326_01.jpg  1959年3月18日、アイゼンハワー大統領はハワイをアメリカ合衆国の州として認める新法案に署名、同年8月21日にハワイは正式にアメリカの50番目の州となった。2009年3月18日には「ハワイ州50周年記念式典」が開催。また、この歴史的な経緯を振り返り、さらなる発展をめざす主旨で「ハワイ州50周年記念」と銘打った企画、イベントが官民で展開されている。日本でハワイ州50周年をフックにしたプロモーションが展開されるなか、ハワイでの50周年記念の式典や各社の特別企画の動向を紹介したい。


50周年記念式典には一般市民も多数参加

  0326_02.jpg  ハワイ州政府庁はワイキキから車で20分ほどのホノルル市ダウンタウンに位置し、一際目を引く大きな硬貨のオブジェがランドマークとなっている。3月18日に開催された記念式典は州の議事堂で開催。一般市民の傍聴も可能で、2階席にはこの歴史的行事に参加しようと、平日であるにも関わらず多くの市民が陣取った。

 軍の楽団による開会演奏のあと、厳粛かつ、なごやかな雰囲気の中で式典ははじまった。歴代の知事や議員の紹介、スピーチでは、ハワイ州知事のリンダ・リングル氏が「歴代の偉大な知事各位と並び、この式典に参加できることを大変光栄に思う」と述べ、今後のハワイ州のさらなる発展を力強く誓った。その後、50周年にちなんで選定された「50ボイス(これまでに功績を残した50名の市民)」が、往年のハワイを代表するエンターテイナーのダニー・カレイキニ氏の司会で次々と紹介された。歌手であるダニー・カウチ氏によるハワイを代表する楽曲「These Islands」のパフォーマンスが披露され、出席者は手を取りあい"アロハ・スピリット"を分かちあった。

  

50周年関連のプロモーションもスタート

0326_03.jpg   今回の50周年記念にちなみ、ハワイ州観光局(HTJ)では今年、「アニバーサリー」をメインテーマにプロモーションを展開。さらにホテルやレストランなど現地の各企業もプロモーションを実施しており、日本からの観光客送客に大いに役立つ企画となりそうだ。

 例えばアストン・ホテルズ&リゾート(旧リゾート・クエスト)では、ハワイ島およびカウアイ島で指定プロパティの該当の客室カテゴリーに連泊すると、1泊が無料になるキャンペーンを展開している。アストン・ショアーズ・アット・ワイコロア(ハワイ島)に宿泊する場合、日本人観光客のリピーターを中心に人気のあるステーキ・ハウス「ルースズ・クリス」の50米ドル分の食事券を1室に1枚進呈。その他の該当宿泊施設でも、「50」にちなんだ50米ドル食事券や地元スーパーマーケットでの50米ドル分の買物券の進呈など、ユニークな企画を展開している。

 また、ワイキキビーチ・マリオット・リゾート&スパは4連泊を基本とする「ハワイ州誕生50周年記念パッケージ」を設定し、同社ホームページで掲載。また、大手旅行会社と契約し、50周年を記念した特別宿泊プランを提供している。一例をあげると、3連泊で期間限定を条件に、正午0時のチェックインの確約、オーシャンビューの客室を無料でダイヤモンドヘッド・オーシャンビューにアップグレードするほか、滞在中ホテル内レストランで朝食、昼食、夕食、各1回の無料食事券を進呈(2名分)などの特典を盛り込んだもので、旅行会社からはこうしたプランを組み込んだツアーを販売している。

 ホテル以外のキャンペーンもある。今年で開業50周年を迎えるアラモアナセンターでは、宿泊ホテルのキーまたはカードキーを1階カスタマーサービスに提示することで、40以上のショップで特別割引や特典などが受けられる「プレミアム・パスポート」を進呈する。レストランでも50周年にちなんだ特別メニューを用意している店舗があり、例えば、アウトリガー・ワイキキ・オン・ザ・ビーチ内の「フラ・グリル」では午後4時45分から午後6時00分の間に来店した場合、「サンセットスペシャル・ステーキ&シーフード 3コースディナー」が1人24.75米ドルと、2名で50米ドル以内になる特別メニューを発表。この他にも「先着50名限定」などのプロモーションを展開しているホテルや施設があり、HTJのホームページでも紹介されている。ハワイ旅行を希望する人に、現地でトクする情報として伝えたい。

 

ハワイ州をデザインした25セント硬貨とグッズ

0325_04.jpg  このほか、50周年にまつわる記念グッズにも注目したい。アメリカ政府は1999年から2008年の10年間に、毎年5つの州をデザインした硬貨を発行する「50州クオーター(25セントの別称)硬貨プログラム」を実施しており、昨年11月にハワイ州のコインが発行された。ハワイ州の硬貨にはカメハメハ大王とハワイ諸島、そしてハワイ州がアメリカの州となった年の「1959」の刻印があるほか、ハワイ語で「Ua mau ke ea o ka 'aina I ka pono」(正義のもとにこの島は永続する)という言葉が刻まれている。既に一般の硬貨と同様に流通しているので、運がよければショッピングの際につり銭に紛れて入手できるかもしれない。また、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジでも旅行会社の予約で受け付ける、日本人専用の50周年記念スペシャルパッケージで、各種特典のほかに1室につき2名分のコインを提供する。さらに、50周年にあわせた記念切手の発行が予定されているほか、ギフト業界でも50周年に連動した記念グッズを発表しており、お土産を探す楽しみも増えそうだ。

 

▽HTJホームページ 各社の50周年キャンペーン一覧
http://www.gohawaii.jp/50th/list.html

 

今週のハワイ50選
ダウンタウン〔ホノルル〕(オアフ島)
アラモアナセンター(オアフ島)
カメハメハ大王

取材:横堀淳