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冬のオアフ島でアート&ショッピング

オアフ島でアート・スポット巡り
~冬から春にかけて、季節ならではのイベント体験も~

 

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 冬のハワイといえば、ビッグウェーブとホエールウォッチングが有名だが、ときにはビーチを離れてアート・スポットをゆったりと巡ってみるのも、この季節ならではの楽しみ方。オアフ島では2月から5月を“ハワイ・アート・シーズン”と題し、各種アート・イベントを開催している。夏場に比べると比較的涼しい時期だけに、海で遊ぶには肌寒く感じるときの過ごし方として、旅行者にアドバイスできるスポットやイベントを紹介したい。

 

      

 アート気分なスポットを訪問

100218hwi_01.jpg ハワイの歴史と文化に触れられるアート・スポットの代表格といえば、ビショップ・ミュージアム。広大な敷地内には昨年改装が終了したハワイアンホールがある本館以外にも、ハワイの火山のしくみが学べるリチャード・マミヤ・サイエンス・アドベンチャー・センターやプラネタリウムなどがあり、ゆっくり時間をかけて見学したい。特別展示の会場となるキャッスル・ホールでは今年の2月13日から5月2日までの期間、「サーカス!」を開催している。サーカスを科学の視点で解説し、インタラクティブな体験ができる特別展示で、綱渡りのパフォーマーのバランス感覚を体験するなど、子ども連れのファミリーにもおすすめのイベントだ。

 リゾート地ハワイのなかで、異彩を放つ建築物のひとつであるシャングリラ邸も、一度は訪れたいアートな空間といえるだろう。ダイヤモンド・ヘッドの麓に位置するこの邸宅は、大富豪ドリス・デュークが別荘として建てたもので、1993年のデューク氏の没後、遺言に基づいて一般公開されるようになった。イスラム芸術を採り入れた内装は、イランやモロッコ、トルコなどから運ばれたタイルやランプ、調度品で装飾され、まるで別世界のような贅を尽くした空間が広がっている。緻密にデザインされた壁面のモザイクやイスラム芸術のコレクションなど、見どころが豊富だ。シャングリラ邸はホノルル・アカデミー・オブ・アーツ(ホノルル美術館)発着のツアーでのみ訪問可能で、12歳以下は参加不可。所要時間はシャングリラ邸の見学時間1時間30分を含め約2時間30分となっている。

 街を離れた静かな環境でもアートな雰囲気に浸れる。高級住宅街として知られるマキキの丘に建つコンテンポラリー・ミュージアムは、個人の邸宅を改造したもので“天国のテラス”と呼ばれる庭園からホノルルの街を一望できる。併設のコンテンポラリー・カフェはギャラリーにいるような気分で、サンドイッチやスープ、サラダなどの軽食やスイーツが楽しめる。開放的なテラス席も用意されているので、ランチや休憩スポットとしても活用したい。「ラウハラ&ランチ」ピクニック・サービスを30米ドルで提供しており、2人分のサンドイッチまたはサラダ、デザートバー、ドリンクを詰めたバスケットとラウハラマットをレンタルしている。庭園内で気軽にピクニック体験をすることも可能だ。

  

愛好家なら見逃せないイベントの数々

100218hwi_02.jpg オアフ島でこの時期に開催される多数のイベントのなかには、ファンなら見逃せないユニークなものも少なくない。毎年2月中旬の週末に開催される「ハワイ・コレクタブルズ・エキスポ」は、年代物の雑貨やアンティークを売るブースが出店。コレクターにとっては見逃せないイベントで、今年は2月19日から21日までの開催だ。さらに3月28日には、ニール・ブレイズデル・センターで、20年以上前に作られたビンテージ・アイテムを扱うブースが出店する「ウィキウィキ・ワンデー・ビンテージ・コレクタブルズ&ハワイアン・ショー」も開催される。いずれも入場には4米ドルが必要だが、昔懐かしい風合いのお宝グッズなど、思わぬ掘り出し物に巡りあえるチャンスだ。

 また、ハリウッド映画ファンにおすすめなのが、今年は3月7日に開催されるハワイ・インターナショナル・フィルム・フェスティバル主催の「オスカーナイト」だ。これは全米50都市で開催される公式のオスカー観賞会のひとつで、ロイヤル・ハワイアン・ホテルで、ハリウッドで開催されるアカデミー賞の様子を大型スクリーンで観賞する。来場者はフォーマルウェアを着用し、レッドカーペットが敷かれた会場でアカデミー賞の雰囲気に浸りながら4コースディナーを味わうといった趣向だ。料金は1人300米ドルからで、10人着席できるテーブルの用意も可能なので、愛好家グループで参加するのも一興だろう。

 一方、演劇からフラ・ショーまで、さまざまなパフォーマンスが上演されるエンターテイメント・スポットといえば、ホノルルのダウンタウンにあるハワイ・シアターを忘れるわけにはいかない。1922年建造のネオクラシック調の外観だけでも一見の価値はあるが、荘重な雰囲気の館内も必見だ。同シアターでは毎週火曜日の午前11時に、ガイド付きの館内見学ツアーを実施している。所要時間は1時間で、料金は5米ドル。ガイドの説明は英語のみだが、パイプオルガンのデモンストレーションや劇場の裏舞台の見学などは説明抜きでも興味深いものだ。ツアーは上演のスケジュールやリハーサルのために中止になることもあるので、事前に確認してから出かけたい。

 

多彩なショッピング・イベントも

100218hwi_03.jpg 冬から春にかけてのハワイでは、ショッピングの楽しみにも事欠かない。2月にはバレンタインデーに先立って限定グッズの販売やセールが開催されたほか、3月にはアラモアナセンターで、今年で3回目となる春のショッピング・イベント「ショップ・ア・レア」が実施される。

 期間は3月22日から28日までの1週間で、各店舗では限定グッズやプレゼント、特別セール品などが用意されるほか、期間中にアラモアナセンターで合計200米ドル以上を購入した場合、ショップ・ア・レア限定のトートバッグがプレゼントされる。また、高級ブランドのブティックでは1夜限定の有料パーティ・イベント「パスポート・トゥ・ラグジュリー」が開催される。期間中はセンターステージや店内で多数のイベントが行なわれ、お得なショッピングとともに華やかな気分が楽しめる。

    

今週のハワイ50選
ビショップ・ミュージアム(オアフ島)
ダイヤモンド・ヘッド(オアフ島)
ダウンタウン(オアフ島)
アラモアナセンター(オアフ島)

  

文:狩野直美