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ノンゴルファーも満足、ハワイゴルフの魅力

 

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ハワイの爽やかな気候の下、ダイヤモンドヘッドやパールハーバーをバックに、真っ青な太平洋を目のあたりにしながらボールを打つ。こんな贅沢と快感がリピーターのゴルファーを毎年ハワイに呼び寄せている。とはいえ、毎回ゴルフを目的とした仲間同士の旅行ではなく、インセンティブで招待された夫婦での旅行や家族旅行など、一緒に旅行するグループにゴルファーとノンゴルファーがおり、せっかくの旅行でも別行動をする時間が多いこともある。今回は、そんなグループが同一の旅程でも楽しめるようなゴルフ旅行の仕方を紹介したい。また、「ナインティーンスホール(19番ホール)」という呼び方をされるほど、ゴルフを楽しむ要素となっているアフターゴルフやラウンド中の食事にも注目した。

 


ノンゴルファーも同一スケジュールで行動

0716_02.jpg ゴルフ三昧で休暇を楽しむのが目的のゴルファーにとっては、滞在中毎日でもゴルフに明け暮れたいところだが、家族旅行などでノンゴルファーと一緒に旅行している場合はそれも難しい。そこで、ゴルファーとノンゴルファーが同時に楽しめるゴルフコースをいくつか紹介したい。その一つが「ワイケレ・ゴルフコース」。すぐ横には買い物好きの日本人観光客なら滞在中必ず一度は訪れる、プレミアム・アウトレットがある。ゴルフ組がプレイを楽しんでいる間、ノンゴルファー組は思う存分ショッピングをし、帰りは合流して一緒に食事をしてからワイキキへ戻ることも可能だ。これなら、それぞれに好きなことをしていながらも、同じスケジュールで行動できる。

 ゆったりと贅沢な時間を過ごしたいというノンゴルファーがいる場合には、リゾートホテルのゴルフコースがおすすめ。例えばオアフ島の西海岸沿いにある「コオリナ・リゾート」には、てんとう虫のロゴで日本人に人気のある「コオリナ・ゴルフクラブ」がある。同敷地内の「JWマリオット・イヒラニ・リゾート&スパ」にはワールドクラスと評判のスパ施設があり、宿泊客でなくても事前予約ができるので、ゴルフのスタート時間にあわせて予約すれば、ラウンドの時間中に同伴者はマッサージやフェイシャルトリートメントなどを受けながらくつろげる。メニューも50分のマッサージから、2時間コース、さらに半日コースや1日コースなど、ゴルフ時間にあわせた選択が可能だ。

 最後にもう1ヶ所紹介したいのが、プリンス・リゾーツ・ハワイの「ハワイ・プリンス・ゴルフ・クラブ」。オアフ島では唯一27ホールからなるゴルフコースで、敷地内にテニスコートがある。過去2年間、テニスコートは閉鎖していたが、米国テニス協会が主体となり、今年6月14日に大々的な式典が行なわれ再オープンしたばかり。基本的にはメンバー制であるが、コートが空いていれば一般客も使用が可能だ。レンタルのラケットやボールも用意されているので、ゴルフはやらないが少し体を動かしたい、というノンゴルファーには最適。コート使用料も1時間につき1人8米ドルと、手頃な値段なのもうれしい。

 日本ではノンゴルファーがコースまで一緒に出かけて行く機会はほとんどないが、ゴルファーにとっては同行のノンゴルファーに気兼ねせずにプレイできる。周辺施設が充実しているのも、ハワイならではのゴルフの楽しみ方といえるだろう。

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ゴルフクラブは食の穴場、アフターゴルフの楽しみ方

0716_04.jpg ハワイのゴルフの醍醐味は、素晴らしいコースでのプレイはもちろんだがそれだけで満足してはもったいない。ハワイのゴルファーのもうひとつの楽しみといえばラウンド終了後、クラブハウスで仲間たちとその日のプレイや成績を語り会う飲食会で、アメリカではクラブハウスのレストランのことを「ナインティーンスホール(19番ホール)」という呼び方をするほどだ。

 実はハワイのクラブハウスでは、本格的な和食メニューを用意しているところも少なくない。その中でもメニューが豊富で、ロコやハワイ在住の日本人に好評なのが「カポレイ・ゴルフコース」と「ワイケレ・カントリー・クラブ」のレストラン。ゴルファーだけでなく、地元のグループの食事会や宴会等にも利用されているほどで、味にも定評がある。

 カポレイ・ゴルフコースのレストランで日本人に人気のある一品を聞いてみると、やはり手軽に食べられてボリューム感のあるラーメンや丼物が好評なのだという。チャーシューメン、カツ丼などの10米ドル以下の一品から、少し贅沢に和食が楽しめるうな重、コンビネーション定食なども用意されている。さらに早朝にホテルを出発してやってくるゴルファーのために平日は朝7時から、週末は6時から朝食サービスを実施している。店内にはコンペ終了後などのパーティ用に50人まで収容できる個室も1室用意されている。24人以上で食事などが総額400米ドルを超えれば使用料は免除されるので、グループで食事をするなら個室を手配したい。

 もう一つのおすすめ、ワイケレ・カントリークラブのレストラン「寿司天」は、その名の通り寿司から始まり、麺類や定食、幕の内弁当と日本人客にはうれしい豊富な品ぞろえだ。その中でも特に日本人に人気がある一品は、寿司の盛りあわせ。寿司に味噌汁とグリーンサラダが付いて22米ドルだ。そのほか、しっかり和食を食べたい人には、天婦羅や刺身がセットになった寿司天定食もおすすめがおすすめで、地元の人にも好評だ。ここでも朝食は朝7時からオーダーできるほか、60人位まで収容できる個室が1室あり、食事に200米ドル以上使えば使用料は無料になる。

 なお、個室はカポレイ・ゴルフコースもワイケレ・カントリークラブでも、週末や祝日等にはローカルの人たちによるパーティにも個室が頻繁に利用されているおり、予約もかなり先まで入っているという。個室利用の場合はなるべく早めに予約を入れた方がよいだろう。個室以外での食事は予約不要だが、大勢での食事を予定している場合は、事前に知らせておくとスムーズだ。

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ラウンド中ならではのB級グルメの楽しみも

0716_06.jpg 最近は日本でも18ホールをスルーで回ることが増えてきたが、アメリカでは日本のようにハーフで食事休憩をとらず、18ホールを終えるまで通しでプレイをするのが通例だ。そのため、飲み物やランチなどはコース内を回ってくるスナックカート、またはスタート前に売店で買って、プレイをしながら飲食するのが一般的。ハワイのゴルフコースのスナックカートで売られている食べ物の一例をあげると、サンドイッチ、ホットドッグ、スパムむすびなどで、ラウンドしながら簡単に食べられる物を用意している。スナックカートはリゾートコースはもちろん、パブリックコースでも観光客の利用が多いコースで回ってくるところが多い。ただし時間が限定されていることもあるので、利用する場合はスタート前に確認しておくとよいだろう。

 さて、スナックカートの食べ物の中でもハワイのロコのあいだで人気ナンバーワンが「スパムむすび」だ。実はスパムむすびは「ミリラニ・ゴルフコース」がゴルファーのために簡単で食べやすい物、ということで売りはじめたのが最初との一説もある。中に入っているものも作る人によって様々で、スパムと一緒に薄く焼いた卵焼きを入れたり、おかかや日本風に高菜を刻んで一緒に入れたり、さらにスパムを照り焼きチキンに変えたりしたものも売られている。この何でもないようなおにぎりが、プレイをしながら食べると何ともいえず美味しいから不思議である。

 以前、冬の2週間位ハワイに来てゴルフ合宿をしていた日本のプロ選手が、最初は「おにぎりにスパム?面白いですね」といって食べたのがきっかけで、すっかりこのスパムむすびに魅せられてしまい、スパムを買いこんで帰国したものの、「やはりこれはコースで食べるから美味しいのであって、家で作ってもあの美味しさは味わえなかった」と後日感想を述べたのがとても印象的であった。ラウンドしながらローカルな味覚を。それもハワイゴルフのひとつの楽しみであるといえるだろう。

 

今週のハワイ50選
ダイヤモンドヘッド(オアフ島)
ハワイアンフード(全島)

 

取材:トシコ・ワイト