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マーケット&トレンド:ハワイゴルフデビュー・プログラムが登場

ハワイでゴルフデビューを、日本人旅行者のビギナー向けプログラムが充実
~著名プレイヤーを育てたプロによるレッスンも~


110407_hwi01.jpg 一度ゴルフを体験したい、レッスンは受けたものの実際にコースに出る勇気がない、という人にとって、ハワイはその望みをかなえてくれる絶好の場所。ハワイのゴルフコースでは、個人レッスン、グループレッスン、期間を設定して行なわれるジュニア・キャンプ等、目的やレベルにあったゴルフレッスンが手軽な価格で体験できる。また、コース経験の浅いビギナーにとっても、本格的なコースで気軽にプレーできる料金制度やプログラムもある。ハワイでゴルフを挑戦しようという旅行者にすすめたい。



カップルにも最適の“デビュー”プログラム

110407_hwi02.jpg 日本のゴルフコースとは異なり、アメリカではプロが社員としてゴルフ場で働きながらレッスンも担当する、というケースが多い。リゾートコースではゲスト向けのグループクリニックなどを無料、または低価格で実施しているところも少なくないので、リゾートに滞在するなら出発前にその情報も把握しておきたい。

 レッスンは基本的には英語で実施される。英語に自信のある人や英語で挑戦してみたいという人には、ゴルフのレッスンをしながら英語も学べるという点では一石二鳥だが、英語に自信がないという人のためにオアフ島には日本人向けに日本語でレッスンをしているところも幾つかある。

 そのなかのひとつが、ハワイ・プリンス・ゴルフクラブの敷地内に今年1月にオープンしたブライアン・モッグ・パフォーマンスセンターだ。フロリダを本拠地とする同センターは、カナダや韓国にもあり、創設者のブライアン・モッグ・プロは2009年のPGAチャンピオンシップでタイガー・ウッズを破り、見事優勝した韓国のトッププロ、Y.E.ヤンのスイングコーチでもある。

 今春からは日本人向けのプログラムもスタート。その中でも注目なのが、その名もズバリ「ハワイでゴルフデビュー」というプログラムだ。150分のレッスンにランチ、貸しクラブ、おまけにレッスンの後コーチが1ホール一緒に回ってくれる、というのだからこれはすごい。その上ワイキキからの送迎が含まれて1人150米ドル。しかも5月1日から2ヶ月間はオープニングスペシャルで同じパッケージが99米ドルとなる。レッスンは日本語を話すコーチ、または通訳がついて説明してくれる。最低2人から申し込めるので、カップルや親子のアクティビティとしても価格だけでなく、その内容からみても十分試してみる価値があるだろう。



親子でプレーできるパッケージも

110407_hwi03.jpg 同様に日本からの旅行者を対象に、ゴルフスピードアカデミーがパール・カントリークラブとホノルル・カントリークラブ内で初心者向けプログラムを実施している。パッケージには1時間のスイングレッスン(通訳付)と1ラウンド、ゴルフボールが含まれている。パール・カントリークラブでレッスンを受ける場合は1人250米ドル、メンバーコースのホノルル・カントリークラブの場合は1人170米ドルで、いずれも2人から申し込みが可能である。このパッケージは、現地集合なので参加者自身がレンタカーなどでゴルフクラブへ行くことを前提としているが、送迎が必要な場合はオプションでリムジンの手配もしてくれる。

 このほかに「親子でのんびり3日間&3ラウンド」という17歳までのジュニアと大人を対象にしたパッケージも面白い。滞在中にロイヤル・クニア・カントリークラブ、パール・カントリークラブ、ホノルル・カントリークラブの3コースを平日の3日間、親子2人でラウンドできるプランだ。ティーオフ時間は、パール・カントリークラブ以外は午後からのスタートになる。

 レッスンは必要ないがハワイでコースデビューを、と考えている人には18ホールすべてがパー3というハワイ・カイ・ゴルフコースのエグゼクティブコースも行ってみる価値があるだろう。レンタカーでハナウマ湾、シーライフパークを横目に見ながら海岸線をドライブしてワイキキから30分弱でコースに到着する。予約なしでもエントリーできるので、その場の状況で決めても問題はない。

 プレー代はカート込みで平日は38.50米ドル、週末は5米ドル割高になる。ゆっくりプレーができる平日がおすすめだ。ワイキキからの足が必要な人は送迎、プレー代(カート込み)、レンタルクラブ、ボール3個、ランチ、飲み物が含まれたパッケージもあり、料金は平日が1人68米ドル、週末は73米ドルと超サービス価格になっている。ノンゴルファーも参加できるように価格が設定されているが、この機会にぜひプレーを体験してみよう。



トワイライトを使ってのびのびプレー

110407_hwi04.jpg 初心者にとって、コース上で過ごす時間もプレーを楽しむのに大事な要素になる。常に後のグループを気にしながら駆け足で回るというのでは、せっかくのコースデビューも楽しめずに終わってしまう。このような状況を少しでも解消するには、込み合う時間を避けて午後からスタートし、日が暮れるまでプレーができるトワイライトなどの制度を利用してコースに出る方法もある。

 特に、ビギナーのなかでも多少コース経験のある人は18ホール、パー72のレギュレーションコースでプレーをしてみたい人も多いはずである。常夏といわれるハワイでも夏場と冬場ではアフタヌーンスペシャルやトワイライトのスタート時間が少し変わるが、通常4月1日から10月末までを夏時間とするところがほとんど。例えば、ハワイ・プリンス・ゴルフクラブのトワイライトは夏場には14時30分からのスタート、同じエバ地域にあるコーラル・クリーク・ゴルフコースのトワイライトは12時すぎからはじまるが、9ホールだけのプレーを希望の場合は11時以降なら60米ドルでプレーできる。

 このほかにもセントラルオアフの高台にあり、ほとんどのホールからワイキキや真珠湾を眺めながらのプレーを楽しめるロイヤル・クニア・カントリークラブもおすすめだ。13時からのアフタヌーンスペシャル、そしてトワイライトは14時30分からのスタートとなる。ほとんどのコースではトワイライトでもビジターに限り事前に予約を受け付けている。

 以上、比較的フェアウェイが広く、初心者でもそれなりに楽しめるコースを幾つか紹介したが、このほかにもオアフ島にはパブリックコースと市営コースだけでも、25近い数のゴルフコースがある。旅行者のレベルや、予算、スケジュールに合わせたコースの選択をすすめ、思い出に残る“ハワイ・ゴルフデビュー”のサポートをしてほしい。



今週のハワイ50選
ワイキキ(オアフ島)
ハナウマ湾(オアフ島)

 

取材:トシコ・ワイト