ネット集客の改善技術2 ユーザーは何の検索サイトを使っているか?(2/2)

ユーザー層で異なる検索サイトの利用傾向

101027_itcolumn01.jpg 図表1は、中高年層ユーザーが多い旅行会社の検索サイト経路のトレンドです。ヤフー検索による訪問が過半数の53.9%で、グーグルが37.1%でそれに続きます。ちなみに第3位につけているのは、マイクロソフト社がかつてのMSNサーチを刷新して投入したビング(bing)という検索サービスで6.2%です。

 図表2は若年層ユーザーが多い政府観光局のウェブサイトの場合で、傾向が異なることがわかります。ヤフーが首位なのは変わりありませんが67.0%と上記サイトに比べ13.0%多いことがわかります。その分、グーグルの利用は28.9%と9ポイント下げています。

 これがさらに異なるマーケットになると逆転現象まで起こります。図表3は、消費者向けではなく、いわゆるBtoBのビジネスサイトの場合です。グーグルが首位に踊り出て48.2%で、ヤフーは44.8%で2位に転落します。

 ここからわかることは、利用者層や市場によって検索サイトの傾向が異なるということです。このことは今後、検索キーワードに連動して表示する広告、いわゆる検索連動型広告の運用にも直結するポイントなので、まずは自社サイトにはどの検索サイトからの訪問者が多いのかを確認しておきましょう。
 
(注)ここであげた事例はすべて実例ですが、そのウェブサイトのみに関するものであり、マーケット自体を解説したものではありません。