ネット集客の改善技術5 検索キーワード攻略 旅行会社・航空会社編 (3/3)

航空会社も対象になるキーワード「航空券」

 今度は、旅行会社だけでなく、航空会社もかかわってくるキーワード「航空券」を重ねて調べてみましょう(図表4)。


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 こちらも基本的には流れは同じで、異なったキーワードの組みあわせで検索されていることがわかります。「シドニー 航空券」のほかにも、「シドニー チケット」「シドニー 格安 航空券」「シドニー 直行便」などユーザーが用いるキーワードはバリエーションに富んでいます。同様に実例を検証しましょう(図表5)。


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 まずメイン部分の1番上にある広告の説明文では「連休も年末年始も早めの予約がお得!」とあります。早期購買を促すと同時に、「年末年始」という文字列を表示することで、検討を先送りしているユーザーの需要の掘り起こしをはかっています。

 同じくメイン部分の2番目は、「シドニー往復47000円から!出発前日まで購入可能」とあります。数字の提示は具体性が高まり、ユーザーのアクションを促しやすくなります。また「前日」という文字列で間際予約も対応していることも表現して他社との差別化をはかっています。

 その下の3番目の広告の説明文には、「1分でできる簡単オンライン予約はココ!」という文章があります。予約プロセスにおける入力作業は煩雑な印象がありますが、「1 分間でできる」という表現を加えることで簡単さを表現して、手続きに時間がかかるイメージを払拭しています。

 続けて右サイドにある広告に目を向けてみましょう。上から2番目には「格安航空券から正規航空券まで各航空会社の比較検討可。24時間予約。」とあります。上でも説明した通り、「比較購買」という購買行動の傾向があるので、そのニーズに答えた文章といえます。

 同じ右サイドの上から4番目の広告では、説明文に「日本各地16空港から直接出発できて、ソウルでもスムーズな乗り継ぎ」とあります。これは成田や関空以外からでも手軽に渡航できる点を訴求していることに加え、経由便の乗り継ぎにつきまといがちな煩わしいという印象の払拭を試みています。

 これだけ多彩なコピーライティングからもわかるように、検索エンジンマーケティング(SEM)の訴求ポイントは多様です。ぜひ高いクリック率をめざしましょう。