消費者の購買行動からみたオンライン旅行市場 (1/5)

101013_ittokusyu01.jpg 第1回では、オンライン旅行市場に展開するサイトを業態の特徴別に、ユーザー数や利用頻度を指標として運営規模から分類した。ただし、オンライン上では、潜在する市場を見極め、ターゲットを絞って新たな需要を創造することも戦略のひとつ。そこで今回は、そのポイントのひとつとして、消費者の購買行動に注目したい。購買行動の各ステージにおいて、どこに商機を見出しているか、各サイトの取り組みを探る。


>消費者の購買行動
1:認知・注意喚起、興味を引き起こす
2:検索・キーワードから絞込み
3:購買
4:共有


消費者の購買行動

 消費者の購買行動を着眼点とした際、AIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)などの購買決定プロセスを耳にしたことは多いだろう。一般に商品の購入に至るまで、注意や喚起、興味を持ち、その商品を手に入れたい欲求、それを確信して具体的な行動を起こし、購買に至るプロセスだ。インターネットでの購買行動については、「注意(Attention)」「関心(Interest)」「検索(Search)」「行動・購入(Action)」「共有(Share)」の頭文字をとり、AISAS(アイサス)と呼ぶモデルを利用することが多い。消費者が主体的な意識を持って「検索」という行動におよび、体験を「共有」する特徴を捉えた説明だ。

 さらに近年では、Facebook(フェイスブック)やmixi(ミクシィ)、 Twitter(ツイッター)などソーシャル・メディアの盛隆にともない、AISA(アイサ)といった検索サイトに頼らないモデルも打ち出されている。「A」「I」は「注意」「関心」で、「S」は「ソーシャル・フィルター(Social filter)」「共有」、最後の「A」は「行動・購入」を意味する。インターネットが進化し、フェイスブックへのアクセスがGoogle(グーグル)を抜いたとも報じられるなか、人々のコミュニケーション間に商機を見出す動きが強まっている。今回はこうした消費者の購買行動モデル(図表1)をヒントに、現在の旅行サイトを分類してみた。


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