フォトニュース:羽田新国際線ターミナル、シンプルさと日本文化発信が特徴

haneda_photo.jpg 羽田空港の新国際線旅客ターミナルが完成し、8月2日にマスコミ関係者に公開された。年間旅客数700万人、年間発着回数は昼間時間帯3万回を前提として作られた同ターミナルは地上5階建て、のべ床面積が約15万9000平方メートルで、10の固定スポットを有する。

 特徴はフラットな動線でシンプルなつくりであること。例えば出発ロビー階から保安検査場、CIQ、搭乗ゲートまでが同一階で、段差がほとんどない。また、チェックインシステムをコモンユース化し、チェックインカウンターの割りあてを効率化するほか、共用のセルフチェックイン機も導入。さらに保安検査場のバーコードリーダーで搭乗券の2次元バーコードをかざす「旅客通過確認システム」を日本の空港で初めて導入し、旅客の通過情報を航空会社側に提供できるようにした。

 商業施設では「Made In JAPAN~羽田Only One~」をコンセプトに、日本が誇る商品と「場」をそろえ、世界に向けて日本と東京の発信をはかる。特に4階、5階は日本の伝統文化、先進技術を発信する「E・ED MARKET PLACE」とし、4階には日本の「和」をテーマにしたデザインの飲食・物販店舗が並ぶ「江戸小路」「江戸前横丁」を設置。一方5階の「TOKYO POP TOWN」は、現代の日本と東京の文化発信拠点の位置づけで、アニメやキャラクターのショップのほか、体感型施設としてスロットカーレーシングコース、プラネタリウム・カフェをオープンする。

 同ターミナルは東京国際空港ターミナル(TIAT)が運営する。供用開始は10月21日で、同日から羽田発着の国際線はすべて同ターミナルを使用。羽田空港は2013年には年間発着回数が9万回(昼間時間帯6万回、深夜早朝時間帯3万回)に拡大されるが、国土交通省は成長戦略会議で2010年度からのターミナルの拡充とともに、運用上の工夫で処理容量の拡大に向けて努力することを盛り込んでいる。


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