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GSTと払戻制度

GSTと払戻制度オーストラリアでは、商品を購入したり、サービスを受けた時に、日本の消費税にあたる「商品・サービス税(Goods and Services Tax=GST)」が10%課税される。海外からの旅行者には、「旅行者払戻制度(Tourist Refund Scheme=TRS)」により、一定の条件のもとでGSTの払い戻しを受けることができる。日本に帰国後は払い戻しの請求はできないので要注意。

GSTと払戻対象商品  

GSTの払戻対象となるのは、衣料品、宝飾品、靴、カメラや小型電気製品、土産品など、携帯手荷物として機内に持ち込むことのできる物品のほとんど。逆にGST払戻しの対象にならないものは、宿泊料、レンタカーやツアーなどのサービス、チョコレートや香水などオーストラリア国内で消費あるいは一 部消費済みの商品。

GST払い戻しの条件  

海外からの旅行者は次のような条件で、10%のGSTの払い戻しを受けることができる。
  • オーストラリア出国前30日以内の買い物であること。
  • 1店舗での買い物の合計金額が300ドル以上であること。
  • 買い物した店でタックス・インボイス(Tax Invoice)を発行してもらう。
  • GSTの払戻対象品はオーストラリア国内では消費しない。
  • 出国の際に係員に現物を見せるため携帯荷物として国外に持ち出すこと。


GST払い戻し手続き  

GSTの払い戻しの手続きは、空港で出国手続きを済ませた後、出発エリアにあるTRSのブースで行う。ブースでは、購入した品物とタックス・インボイスの原本、パスポート、搭乗券を提示する。ここで注意したいのが、GSTの払戻対象商品はすべて手荷物として持参しなければならないこと。手続きは数分で終わるが、ブースが混み合っていることもあるので、時間には余裕を持っておきたい。また、払い戻しは、TRSブースで飛行機出発30分 前までしか受け付けていないので要注意。
TRSブースは、シドニー、ブリスベン、ケアンズ、メルボルン、パース、アデレード、ダーウィン、クーランガッタの各空港、国際ターミナルに設置されている。帰国後にGSTの払い戻しの申告はできないので、忘れずに払戻手続きをすること。

GSTの返金受け取りについて  

GSTの払い戻し方法は、(1)クレジットカード、(2)オーストラリア国内の銀行口座、(3)小切手(日本円、オーストラリアドルなど)のいずれかの方法を選択できる。以前は現金での返金方法もあったが、現在は上記の3つの方法のみ。返金については最低1カ月ほどかかる。

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