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ハード島とマクドナルド諸島


ハード島とマクドナルド島は、西オーストラリア州パースの南西4100km、南極大陸の北1700kmに位置するオーストラリア領の島々だ。亜南極気候に属し、ほかの大陸から隔離されているので、生物の進化や形成・分化の過程の研究に適した場所。約80%が氷河に覆われたハード島には、亜南極圏では唯一の活火山がある。万年雪と氷河という静寂の風景と、煮えたぎったマグマが活動する様が見られ、地質学的にも貴重な存在。 厳しい自然により外来種の侵入を防いできた島々は、野生動物の楽園にもなっている。ミナミゾウアザラシやヒョウアザラシをはじめ、イワトビペンギン、ジェンツーペンギン、アシカ、アホウドリなどが生息。オーストラリア政府は、科学調査や資料収集目的の訪問でも人数制限を課し、厳しく環境保全を行っている。島の周囲12海里の領域では、漁業や鉱物資源の採取も一切禁止。

DATA

ロケーション
西オーストラリア州パースの南西4100km、南極大陸の北1700km。

遺産の種類
自然遺産

ハード島とマクドナルド諸島 マップ


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