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基本情報

パスポート

パスポート 海外旅行に必ず必要なものがパスポート。パスポートを持っていなければ、日本を出国することはもちろん、世界のどの国にも入国できない。パスポートは外国で自分が何者であるかを、具体的に証明できる唯一の手段といえる。パスポートは有効期限が異なる2種類あり、20歳未満は5年間有効のパスポートが発給される。


パスポートって何?

パスポートは旅券ともいい、その持ち主がパスポート発給国の国民であることを証明するとともに、渡航先の国に対して安全な通過と保護を要請する公文書だ。日本のパスポートには、日本国外務大臣の名前で、「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する」との保護要請文が日本語と英語で記載されている。

パスポートは、手のひらサイズの小さな冊子。日本で発給されているパスポートは、発効日から5年間有効(濃紺の表紙)と10年間有効(赤い表紙)の2種類がある。20歳未満の人は、5年間有効のパスポートしか取得できない。偽造防止強化や入国審査効率化を図るため、2006年3月からICチップが埋め込まれた旅券が導入されている。

パスポートの申請手続き

パスポートは、都道府県のパスポートセンター(旅券事務所)で発給申請する。発給申請からパスポート受領までは、約1週間かかる(土・日曜、休日を除く)。年末年始やゴールデンウィーク、夏休みといった旅行のピークシーズン前には混雑が予想され、発給に通常より時間がかかるので、余裕を持って申請しよう。なお、外務省では原則として一般旅券の申請は受け付けていない。

従来、本籍が記載された住民票の写し1通の提出が義務付けられていたが、2003年4月1日以降、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の運用を開始した都道府県の申請窓口でパスポートの申請をする場合には、住民票の写しの提出が不要となった。申請に必要な書類は次の通り。

パスポート申請に必要な書類

一般旅券発給申請書1通
パスポートを申請する窓口で入手できる。申請書は5年有効と10年有効のパスポート申請用の2種類ある。

戸籍抄(謄)本1通
申請日から6カ月以内に作成されたもの。

顔写真1枚
縦4.5cm×横3.5cmの縁なし、無背景(薄い色)、無帽正面を向いた写真で、顔の縦サイズが3.2〜3.6cmに収まっているもの。カラーでも白黒でも可。申請日から6カ月以内に撮影された写真。

申請者本人を確認できる書類
健康保険証や学生証など公の機関が発行した写真つきの資格証明書など。


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パスポートの受け取り

申請窓口でパスポートの申請時に手渡された受理証と手数料を持って、交付(申請)窓口へ行く。発給手数料は収入証紙と収入印紙を受領証に貼り付けて提出する。

発券手数料
旅券の種類 都道府県収入印紙 収入印紙 合計
5年有効 (12歳以上) 2000円 9000円 1万1000円
10年有効(20歳以上) 2000円 1万4000円 1万6000円

パスポートのサインについて

パスポートのサインは、一般旅券発給申請書の「所持人自署」に書かれたサイン(署名)がそのままパスポートに転写される。この場合のサインはローマ字でも、それ以外の言語(漢字・平仮名など)でも構わないが、書き慣れた字体であって、他人に真似されにくいものが望ましい。このため、最近は漢字をそのまま使用する人も多い。

サインと印鑑

パスポートに記されたサイン(Signature=署名)は、オーストラリア旅行中にさまざまな形で、公式な文書(入国カードや関税申告書、トラベラーズチェックなど)に記入することになり、本人であることを証明する。オーストラリアの慣習では、サインが日本でいう印鑑と同じ役割を果たしている。
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パスポートを紛失したら

外国に行った際、パスポートは命の次に大切なものといっても過言ではない。自分の国籍と身分を保証してくれるパスポートは、紛失しないよう常に留意しておこう。万が一、パスポートを紛失した場合に備え、あらかじめパスポートの自分の顔写真が載っているページをコピーして持参したり、パスポート番号、パスポート発行日と有効期間満了日を手帳にメモしておこう。パスポート申請時に提出したものと同様の写真も持参しておきたい。

紛失した場合は、所轄の警察署でパスポートの紛失・盗難届けを行い、届け出をしたことを証明する書類を発行してもらう。それを持って、最寄りの在外公館に「紛失一般旅券等届出書」を写真とともに申請する。

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