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基本情報

サマータイム

サマータイム 日本では馴染みの薄いサマータイム。英語ではデイライト・セービングと呼ばれ、日が長い夏の約6カ月間、時計の針を1時間進める。オーストラリアではニュー・サウス・ウェールズ州、首都特別地域、ビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州が採用している。毎年、各州ごとに採用の有無や期間を決めるので、事前の確認が必要。

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サマータイムって何?

サマータイムとは、夏の日の出時刻が早まる時期に時計の針を1時間進めて、夕方の明るい時間を増やし、太陽光のある明るい昼間の時間を有効活用しようというもの。英語ではデイライト・セービング(Daylight Saving)という。世界の70カ国以上で導入されているシステムで、導入理由としては照明用電力消費が節約されるなどの省エネ効果に期待する声が大きい。

サマータイム導入とその歴史

サマータイム制度を採用している州は、ニュー・サウス・ウェールズ州(NSW)、キャンベラ首都特別地域(ACT)、ビクトリア州(VIC)、南オーストラリア州(SA)、タスマニア州(TAS)。実施は、原則として10月の第一日曜から4 月の第一日曜まで。ノーザン・テリトリー(NT)、クイーンズランド州(QLD)、西オーストラリア州(WA、2009年3月まで試験的に導入)はサマータイムを実施していない。州によって導入が異なり、実施期間も各州で毎年決められるので、事前に確認が必要。

オーストラリアで初めてサマータイムが導入されたのは1917年のこと。しかし、人々の要請によって同年いったんは廃止された。その後、連邦政府が第二次世界大戦中の1942年、再びすべての州でサマータイムを導入したが、WAは農民に不便だという理由から43年に廃止、44年には全州で取りやめた。そして、20年以上経った67年、TASでサマータイム導入を再開したのを皮切りに各州が再導入したものの、NTでは取り入れず、QLDでは不評のため廃止、現在に至っている。

サマータイムと日本

かつて日本でもサマータイムを実施していた時期がある。第二次世界大戦後の1948年、GHQ(連合国最高司令官総司令部)の指示によってサマータイム制度を導入したものの、52年には国民の反対などで廃止された。しかし、ここにきて深刻化する地球環境問題への対応とエネルギー節約の観点などから、日本政府をはじめ、多方面でサマータイム制度の導入について検討が進められている。

時計の合わせ方

サマータイムが始まる当日とその前日は、現地の人々でもそわそわと時間が気になるようだ。時間変更は深夜に時計が調整されるため、前日の就寝時に時計を合わせよう。サマータイムがスタートする10月には1時間時計の針を進め、終了する3月には1時間時計の針を戻す。特にサマータイムが終了する翌日の月曜は、現地の人でもうっかり遅刻する人があり、注意が必要である。

都市名 日本との時差 サマータイム期間中の時差
クイーンズランド州 ケアンズ +1 +1サマータイム実施なし
クイーンズランド州 ブリスベン +1 +1サマータイム実施なし
クイーンズランド州 ゴールド・コースト +1 +1サマータイム実施なし
ニュー・サウス・ウェールズ州 シドニー +1 +2
首都特別地域 キャンベラ +1 +2
ビクトリア州 メルボルン +1 +2
タスマニア州 ホバート +1 +2
南オーストラリア州 アデレード +0.5 +1.5
西オーストラリア州 パース -1 -1サマータイム実施なし
ノーザン・テリトリー ダーウィン +0.5 +0.5サマータイム実施なし

※+1時間は日本時間よりも1時間早いという意味で、例えば日本が正午のときは現地は午後1時です。

【例】日本とシドニーの時差
 <通常> 日本:7:00 am → シドニー:8:00 am
 <サマータイム期間中> 日本:7:00 am → シドニー:9:00 am

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